美容も健康も、まずは“予防”が大切(3)治療して40日後には効果を実感できる「ホワイトニング」
こんにちは、医師の西嶌暁生です。
人生100年時代と呼ばれる社会の中で、「笑顔で自分らしく、活き活きと自立して生きる」ために不可欠な「健康」。時間・労力・コストをかけることなく、在宅でも手軽に始められる「健康・美容増進のコツ」を毎週金曜日にお伝えします。
前回、逆算式思考がビジネスや学習だけでなく、美容においても有効であるとお伝えしました。
しかし「と言われても、どこから手をつけていいかわからないよ……」と途方に暮れてしまう人もいるかもしれません。
そこで、本日は、専門医として「ここから始めると最速で効果を実感できる!」という耳よりなプランをご提案しましょう。
40日後には効果を実感できる「ホワイトニング」
男性のクリニックケアは、タイトニング(たるみ取り)や毛穴の引き締めなどよりも、まず「ホワイトニング(シミやイボの治療)」から始めるのがおすすめです。
というのもシミやイボは肌の表皮の問題なので、前回のコラムでお伝えしたとおり、治療して40日後には目に見える結果が出ていることが多いからです。
「シミが消え、肌がワントーン明るくなった」
「イボが消え、肌がなめらかになった」
といった効果を実感できるでしょう。
また、シミやイボの深さを理由に1回のレーザー治療では取りきれない場合、3カ月あけて2回目を行います。
つまり、同じ箇所を半年間で2回治療することになります。
一度ですべてが満足できるレベルにならなかったからと見切るのは早く、2回目の治療を受ける価値は十分にあります。
というのも、1回目は当然ながらその患者さんにとって初めて行う施術なので、医師も手探りで機器や薬剤の調整をしているからです。
もちろん、診察にてできうる限りその人に合った内容の施術を設定してはいますが、やはり100%フィットさせるのは難しいことなのです。
その点、2回目は1回目の結果をふまえて行いますから、よりその人に合わせたカスタマイズが可能となります。
2回(半年間)治療を受けて効果を感じられなければ…
それでも、2回(半年間)治療を受けて効果を感じられなければ、そこから治療方針を変えるなどの転換が必要になります。
2回施術して「まったくシミが薄くならない」という例はあまり考えにくいですが、先ほど見切りどきを「半年間」としたのは、こういった治療サイクルをふまえてのことです。
これが「タイトニング(たるみ取り)」の場合、レーザー照射で真皮のコラーゲンを増生させるのに「約2カ月」かかります。
「毛穴の引き締め」であれば、皮膚にあえてキズをつくり、皮膚の再生を促す治療法がありますが、その場合、1回での効果は限定的ですので、最低でも3〜5回程度は継続した治療が必要です。
そのため、結果が出るのは最短でも「約3カ月」後。
それらに比べて「ホワイトニング」の「40日」は、かなり短期間で最初の効果を実感できるといっていいでしょう。
ここから始めれば、この先の美容へ向けてよいスタートダッシュを切れるのではないでしょうか。
投稿者プロフィール
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医学博士、形成外科専門医。株式会社ZAI 代表取締役社長
2013年より筑波大学の形成外科で、創傷治癒、外傷、再建、美容外科及び美容皮膚科を専門とする臨床医として従事。その後、「恵比寿形成外科・美容クリニック」の副院長を経て、2023年7月に「恵比寿こもれびクリニック」を開院。肌細胞の再生をキーワードに、美と健康のパーソナルドクターとしてオーダーメイド医療を提供している。
【資格】:医師、医学博士、形成外科専門医、認定産業医、MBA、JDLA認定E資格
【専門】:形成外科、美容外科、きず跡修正、医療レーザー(シミ、シワ、たるみ)、目周りの手術、フェイスリフト、脂肪吸引、メンズ美容、医療AI
《著書》
だから夫は35歳で嫌われる メンズスキンケアのススメ 光文社
「無駄なケアをやめる」から始める美肌スキンケアの新常識大全 宝島社
《メディア》
夕刊フジ「50歳からでも遅くはない 誰でもできる男のアンチエイジング術」毎週月曜日に連載中
オレンジページ、美的、女性セブン、CanCam等
フジテレビ「ポップUP!」出演
bayfm「MOTIVE!」出演