在宅アンチエイジング_総論
こんにちは、医師の西嶌暁生です。
人生100年時代と呼ばれる社会の中で「笑顔で自分らしく、活き活きと自立して生きる」ためには「健康」が不可欠です。
このコラムでは、時間・労力・コストをかけることなく、在宅でも手軽に始め始められる「健康・美容増進のコツ」をご紹介していきたいと思います。
第1回目となる本日は、「在宅アンチエイジング_総論」と題して全体的な概要についてお伝えします。
病気を診ずして病人を診よ
突然ですが、皆さんは意思が強いですか?
私は恥ずかしながら、あまり強い方ではありません。好きなお酒も飲みたいし、休みの朝のベッドは重力が通常の3倍です。
そのため、私の場合、「頑張って何かをプラスする」健康法は長続きしません。私のオススメは、「余計なことをやめる」あるいは、今ある生活習慣を「少し変える」健康法です。
医師が患者を診る時、「病気を診ずして病人を診よ」という高木兼寛先生の格言があります。
これは、病んでいる「臓器」のみを診るのではなく、病に苦しむ人に向き合い、その人そのものを診ることの大切さを表しています。
そして、在宅での未病や予防にもつながっているのです。
セルフケアの3つのアプローチとは
一言で「健康」といっても、単に物理的な体の不調だけではありません。
①インナーケア(内側)、②アウターケア(外側)、③マインドケア(精神)の全てに対するセルフケアが大切なのです。
イラスト出典:「無駄なケアをやめる」から始める美肌スキンケアの新常識大全
この3つのアプローチの内容を簡単に以下に列挙します。
1)身体の内側からのアプローチ(インナーケア)
・健やかで強い身体や細胞を作る材料となる栄養素を加える。
・それらの材料を適切に、効率よく利用する為に必要な酵素やビタミンを加える。
・すべての基礎となる腸内環境を改善する為に、
①デトックス、
②善玉菌の育成、
③整腸
の3大要素を大切にする。
・女性のホルモンバランスを食生活から整える。
2)身体の外側からのアプローチ(アウターケア)
・「洗う」「補う」「守る」の3大要素に対して、細胞ファーストのスキンケアを行う。
・適切なホームケア(スキンケア)、化粧品、美容法を選択・実行する。
3)心に対するアプローチ(マインドケア)
・過度な健康意識は逆にストレスになるので、飾らない自分自身を大切にしたセルフケアを目指す。
・睡眠は健康のために毎晩無料で処方される特効薬である。
・五感を使ったリラックス法を行い、飾らないありのままの自分を受け入れる。
これから毎回テーマを決めて「健康・美容増進のコツ」について掘り下げてお伝えしていきたいと思います。
(毎週金曜日に更新予定です。)
投稿者プロフィール
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医学博士、形成外科専門医。株式会社ZAI 代表取締役社長
2013年より筑波大学の形成外科で、創傷治癒、外傷、再建、美容外科及び美容皮膚科を専門とする臨床医として従事。その後、「恵比寿形成外科・美容クリニック」の副院長を経て、2023年7月に「恵比寿こもれびクリニック」を開院。肌細胞の再生をキーワードに、美と健康のパーソナルドクターとしてオーダーメイド医療を提供している。
【資格】:医師、医学博士、形成外科専門医、認定産業医、MBA、JDLA認定E資格
【専門】:形成外科、美容外科、きず跡修正、医療レーザー(シミ、シワ、たるみ)、目周りの手術、フェイスリフト、脂肪吸引、メンズ美容、医療AI
《著書》
だから夫は35歳で嫌われる メンズスキンケアのススメ 光文社
「無駄なケアをやめる」から始める美肌スキンケアの新常識大全 宝島社
《メディア》
夕刊フジ「50歳からでも遅くはない 誰でもできる男のアンチエイジング術」毎週月曜日に連載中
オレンジページ、美的、女性セブン、CanCam等
フジテレビ「ポップUP!」出演
bayfm「MOTIVE!」出演